STORY

STORY 04「奏で紡ぐ時間」

つむぎが下級生にお灸を据えることになった乱痴気騒ぎの後。
保健室で目が覚めた皐月は、状況をイマイチ飲み込めてないでいた。

「目が覚めた?」

鈴が鳴るような声がしたほうを向くと、ニコニコと皐月を見ている少女が居た。

三年生のリボンを着けた少女は奏と名乗った。
いつの間にか体中の痛みがなくなっていることに首を傾げつつも、ずっと看病をしてくれていたらしい奏にお礼を言う皐月。
あの後、なお暴れようとしたミズハは気絶させられ、残りは教師たちに厳重注意を受けて解散になったという。

流れる静寂。何を話せばいいのか分からずにキョロキョロし始める皐月。
そんな皐月を楽しそうに眺めている奏。
そこに暴風を発生させた張本人、つむぎがやってくる。

ほんわかした空気をぶち壊した『暴風の巫女』は開口一番、声高らかに言う。

「私たちのコミュニティを作ろう!」

突拍子もないつむぎの発現に、目が点になる皐月と奏。
非日常の物語は、まだ始まったばかりだったことを皐月は知る。