STORY

STORY 05「ヴァリアント結成」

つむぎのコミュニティ設立発現の翌日。
空き教室に招集されたのは、皐月・統・ミズハ・律・奏の5人。

教卓ではつむぎが嬉しそうな顔で眺めているが、奏以外の4人は「なぜ因縁あるこの面子が集められたのか」と浮かない顔をしていた。

学園にはコミュニティを設立できるルールがあり、学年関係なく6人以上から申請が可能である。
ルールとして、コミュニティに属している生徒たちは学園側に『外出』の申請が許されるようになる。つむぎの狙いはまさにそれだった。

つむぎの暴風をまともに受けた経験のある4人に誘いを断る選択肢なく、泣く泣くコミュニティに加入することになった。

「それじゃあコミュニティ結成の次は、やっぱり親睦会だよね!」

「「「「え?」」」」

一年生・二年生チームから異口同音のマヌケな声。
そんな反応を欠片も気にせずに、つむぎは黒板に字を書いていく。

『第一回ヴァリアント親睦会〜温泉に行こう!〜』

ヴァリアント――勇気の名を冠した少女たちはまだ知らない。
この後、自分たちに襲い掛かる湯煙の罠を。
そして皐月たちは考えていた。
湯船にタオルを浸けるのは許されるのかどうかを。