STORY

STORY 10「変わるものと変わらないもの」

次々と迫り来る甲冑の騎士を電撃で撃ち抜くミズハ。
物理攻撃を反射できない律は、ギリギリのところで攻撃をかわしていくしかない。

しかし倒した敵は何度でも立ち上がってくる。
中身の入っていない敵と持久戦は自殺行為だと二人は理解していた。
甲冑の騎士を止めるには、操っている魔法使い――本体を叩くしかない。

なんとか敵をやり過ごしながら、館の奥に進む二人。
そこで待ち受けていたのは、予想だにしない人物だった。

「今日は楽しく『外出』をしてくれれば、それでよかったのに……」

剥き出しの敵意を隠しもせずに、どこか悲しげな表情のつむぎがいた。
そして二人は察する。
上級魔法使いのつむぎに守らせている『現代の魔女狩り事件』の真実は、
想像以上にとんでもない何かを暴いてしまうことを。

律とミズハが声を上げる間もなく、暴力の暴風により壁に叩きつけられる。
なんで? どうして? 胸を締め付けられるような問い掛けは、つむぎの耳には届かない。
意識を刈り取らんとする鋭い風が二人を襲う寸前、新たな声が響き渡った。

「もうやめてムギちゃん!」

息を切らせて現れたのは奏。
そして、皐月と統だった。